新規事業の戦略策定を支援する企画サービスです。経営者の皆様から経営に対する思いをヒヤリングさせていただき、主に事業企画段階での戦略策定、商品企画、サービス企画、マーケティング、市場調査、技術調査、特許調査などを行います。リモート会議などを使い、全国、どこでも対応させていただきます。 また、事業所訪問も可能です。

 中小企業が新たな市場に参入する場合、大企業がひしめく市場に参入することは現実的ではありません。大企業は、資金力、人的リソース、設備、経験などで優位な立場にあるため、残念ながら対等に戦うのは難しいでしょう。ただ、どの大企業も設立時は小さな会社でした。彼らが大企業になった理由はただ一つです。競争優位を維持しながら、お客様が欲しがるサービス・製品を提供し続けたということです。ここでポイントになるのは「 競争優位を維持しながら 」という点です。競争優位を維持するとは、競争に勝つか、そもそも競争しなくても良い状態を維持することです。
 中小企業が新市場に参入する際の戦略としては、ニッチ戦略という方法が適しています。ニッチ戦略とは、ごく狭い隙間市場に集中して、その市場で、圧倒的に強いポジションを確保する戦略です。たとえば、自動車の部品のうち、大企業が手を出さない、あるパーツに集中し、そのパーツだけは他社に負けないようにして、市場シェアNo.1を獲得する戦略です。ある地方に特化して、地域の特産品を販売する戦略もニッチ戦略と言えます。
 一方、他社と競争する代わりに、他社が参入していない市場を、新たに創造する方法もあります。このような方法をブルーオーシャン戦略と呼びます。有名な例としては駅ナカでの10分間1,200円の理髪店チェーンを営むQBハウスの戦略があります。ブルーオーシャン戦略では、多くの企業がひしめくレッドオーシャンを抜け出し、他社が参入していない新たな市場で事業をできることから、実現できれば高収益が見込めます。

 ニッチ戦略やブルーオーシャン戦略は魅力的な戦略ですが、以下の二つの弱点があります。
①ニッチ市場やブルーオーシャン市場を創ることが難しく、作り出しても製品需要が想定を下回る場合が多いこと
②せっかく作り出した新市場が、競合他社の参入によってレッドオーシャン化してしまうこと
 新規事業戦略を成功に導くためには、①②を避けることが極めて重要です。たとえば、①を避けるためには、戦略策定時から徹底的にユーザーニーズを調べるだけではなく、新規事業が成立しうるか、仮説検証を繰り返す必要があります。特に、ブルーオーシャン戦略では、既成概念を否定する発想の転換が必要になり、さらに顧客を呼び込むためには、宣伝や販路開拓が重要です。これにより小さいと思ったブルーオーシャンが急拡大する可能性もあります。さらに、②を防ぐためには、知財やノウハウのブラックボックス化、商品ブランド、地域ブランドを活用した参入障壁を構築するなどの対策を行うことが重要です。特にニッチ市場では、隣接した事業領域に競合他社が多く存在しますので、自社に技術的な優位性があるなどの明確な強みが必要となります。
  ビズエイト では、新規事業をご提案するにあたり、経営者様からのヒヤリング、お客様の強み弱みの分析、参入を目指す市場の調査分析を行い、マーケティング、技術、知的財産の幅広い分野で、ニッチ戦略、ブルーオーシャン戦略のほか、様々な観点から新規事業の可能性を検討し、最適なご提案をさせていただきます。